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 額縁修理の実例
このページではこれまでに行った額縁修理の実例を紹介します。過去において作りがしっかりとしているものは額縁に限らず修理を施し、また次世代に向け残ることが可能です。それには、的確な判断をもとに適切な処置を要します。ただし、昨今よく見られるモールデイングを使用している額縁は修理が難しいことが多いといえます。それはモールデイング額は長年永続的な使用目的としない作りであるので、本体の分解が困難なこと、下地、上塗りの塗装ともに機械で処理されているためです。
ここでは事例としまして、欧州で一世紀ほどまえに作られた物、国内で昔(大正期以降)に作られた物の実際の修理法などを順次お伝えしていく予定です。


1.木地目で仕上がっている半世紀ほど前に作られたイギリスのシンプルな額縁ですが、角の部分(※1 トメ)開いたり全体になんとなく歪みが起きている状態のものを本金箔を施し、仕上げ直しを含む修理実例をご紹介します。

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処理前 パテ埋め 成型 箔押し 完成
(※1 トメ)の部分に亀裂が見られるが、これは長年の経年変化による木本来の繊維の収縮による
自然なことに見受けられる。
おそらく衝撃などによるもではなさそうだ。
凹みのところ、亀裂の箇所にパテを塗布、摺りこんで乾燥し、形状を整える作業。その後、サンドペーパーを使い丹念に原状を想いつつ成型する。
乾燥時間をゆっくりと保つことが肝心。
下地を塗布するが、ここではラッカーを用いる。2種類の塗料を使い塗る。
この後再度サンドペーパーの目の細かいもので塗布面を修正する。この作業も原状を想いつつ行う。
金箔の箔を施す(押す)作業です。金箔には2種類あります。本金箔とは純度が99.9%のものをさしますが、それに準じた真鍮をもとにできたものもさします。ここでは本金箔を使用。 箔を押した後、次の工程として古美入れ(※2)を施し全体の調整をする。それにより、やわらかでそして表情のある佇まいが見えてくる。
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